僕のベルト


長年使い続けてきたベルト。

それはまだボクが中学生の時にジーンズを買ったらもれなくおまけとして付いてきたベルト。

至る所がほつれてヨレヨレになったベルト。

ボクのウエストの定位置部分の穴のハトメが何処かにいってしまったベルト。

それは15年近くもの間、いつもボクの腰でズボンを握りしめてくれていたベルト。

中学も高校も大学も専門も、そして海外取材にも・・・

今の今まで一緒に付き添ってくれていたベルト。

そんなかけがえのない相棒がとうとうボクの腰から力無くずり落ちた。

いつかは来てしまうだろうと思っていた瞬間は

気持ちの整理をする間も与えられないくらいに唐突だった。

ボクは諦めにも似た空虚感に押し込まれる様にその場にしゃがみこんだ。

床に横たわったベルト。

共に歩んだ15年。

ボクは暫くの間、彼との想い出を一つ一つ紡ぎ出しながら、感謝の言葉を何度も唱えていた。

至る所がほつれてヨレヨレになったベルト。

それは15年近くもの間、一緒に付き添ってきてくれたかけがえのないベルト。
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