『二筋の光』


ボクは以前、若さ故に光を見失ったことがあった。

一度、見失ってしまった光は

幾ら欲しても

幾らもがいても

なかなか見つけ出す事が出来ない。

ボクの叫びは全て希望と共に暗闇の中に吸い込まれてしまう

そんな錯覚を感じていたし、

もう光なんて見つけ出せないかもしれない

そんな恐怖さえも感じていた。

そう、あの頃は。

あれから月日が流れ、今、ボクは光にあふれたかけがえのない空間に存在している。

それもあの頃の自分が想像出来なかった様な眩い二筋の光の中に。

どうやって此処まで辿り着いたのか、その記憶には曖昧が溶け込んでしまっているため、我武者らに走り抜けてきたことしか覚えていない。

喜び?、興奮?、驚き?・・・そのどれにも似た様な不思議な感覚に只々振り回され、静止出来ない自分が居る。

噛みしめよう、この感覚。
噛みしめよう、この瞬間。
あの頃の自分の分も。

左右の手でしっかりと握りしめた大小二つの光のもと。

今、ボクの人生はこの二筋の光と共に有る。

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