父の四十九日


月日は早いもので、昨日は父の四十九日でした。

ゆらゆらと香炉から立ち上る焼香の煙に、父の記憶を重ねていました。
生前コミュニティを築いていきたいと語っていきたいと語っていた父。
自分のプロセスとは異なりますが、おそらく目指そうとしていた先は、似たようなものだったのではないかと感じます。

土砂降りの雨の中、背広を泥だらけにしながら祖父の墓をきれいにしていた父の記憶。
家族を捨てボランティアに生きた祖父の悪口を散々言い続けながらも、その姿を追いかけ、憧れ続けていた父の姿を僕は見てきました。
そしてこの日、その父の遺骨が、祖父の遺骨の隣に並んで納骨されるのを感慨深くずっと眺めていました。
「ようやく、一緒になれたんやなあ。これで爺ちゃんと酒を酌み交わせるな。」

冬の夕陽で伸びた長い影を仕舞い込むように、今、後戻りのできない一つの節目がじわじわと過ぎていこうとしているのを肌で感じています。
そして、ここからが、また新しいスタートなのだと。

かつて、命を懸けて、現地の人を守ろうと誓った海外取材。
それが大怪我の果てに出来なくなった今は、命を懸けて、自分の子ども達を含めた未来人の進んでいく路を少しでも幅広く切り開いていくつもりでいます。

大人のつまらない枠組みによって彼らの未来の可能性を潰すことだけはあってはなりません。未来人へ繋いでいくのが我々大人の義務なのですから。
そのためには、まず、閉鎖的な環境を崩し、人が繋がっていくコミュニティ、そして前向きな思いが溢れる街の空間が必要なのだと思うのです。

街を造っていくのは政治かもしれませんが、街を創っていくのはその場所で生活をしている我々一人一人の情熱です。

祖父が築こうとしたコミュニティ、
父が築こうとしたコミュニティ、
そして、
自分が築いていきたいコミュニティ

実現させるぞ。

そして
爺ちゃん、親父、いつかは三人で酒を酌み交わそうぞ!!

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